手帖 [道具]
「黒革の手帖」という小説がある。ちょっと前にはドラマも流行った。
昔は100均のビニールのシステム手帳を使っていたが、30代でビニールも無いだろうと思い近所のアートマンで革のシステム手帖を買った。
つや消しのラム革、あえてバイブルサイズより小さいB7サイズ。
もう十何年使っただろうか。
さすが革製品である、使い込むほどに手にしっとり馴染んで来る。
ツルっとせずペッたりせず、適度にサラッとした肌触りが自然なのだ。
使い込んだ下着やタオルの様な、もう自分の一部と化した革の手帖には様々な自分の足跡が書き込まれては上書きされてきた。
特に手入れもせず過保護にもならずいい加減に扱って来た手帖だが、それがかえって良い顔になってきた。
これからも、オレの相棒として年を重ねて行こうではないか!
昔は100均のビニールのシステム手帳を使っていたが、30代でビニールも無いだろうと思い近所のアートマンで革のシステム手帖を買った。
つや消しのラム革、あえてバイブルサイズより小さいB7サイズ。
もう十何年使っただろうか。
さすが革製品である、使い込むほどに手にしっとり馴染んで来る。
ツルっとせずペッたりせず、適度にサラッとした肌触りが自然なのだ。
使い込んだ下着やタオルの様な、もう自分の一部と化した革の手帖には様々な自分の足跡が書き込まれては上書きされてきた。
特に手入れもせず過保護にもならずいい加減に扱って来た手帖だが、それがかえって良い顔になってきた。
これからも、オレの相棒として年を重ねて行こうではないか!
馬油 [道具]
馬油、ばあゆ。その名の通り馬の脂肪から抽出した油である。
よく耳にするガマの油とは、馬油ではないかと言われるほど医療的にも重宝されているようだ。
なぜ我が家に馬油があるのかは定かではない。
おそらくは父親が何かの折に買って来たものだろう。
封を切られる事も無く20年以上その小箱は食器棚の隅にあった。
そんな事ももはや忘れていたのだが、革ジャンの手入れをしようとあれこれ検索していた時にソイツはひょっこり顔を出して来た。
ソイツとはそう、馬油の事である。
元々ミンクオイルは持ち合わせているのだが、配合されている有機溶剤というワードに何故だか反応してしまった。
有機溶剤・・何やら怪しげなネーミングにオレは二の足を踏んだ。
天然素材なのだからやはり天然モノで手入れをした方が良いだろう・・
そうだ良いに決まっている!などと、自分勝手な思い込みからミンクオイルは避けてしまった。
そもそも、有機溶剤の何たるかを全く理解していないのだが。
そんな訳で馬油で手入れをされている方のブログを読んでみた。
情報はあっさりしていた。人肌の温もりと共に指で直接擦り込むべし!
オレにとってこれだけで十分である。
何でもそうだが、手入れとは愛情を注ぎこむ行為なのだ。
そのモノの事を思い、考え、行動を、運命さえも共にする相手に愛情を注ぐ。
笑いたい奴は笑えば良い。
今は春間近、桜の花も満開になりつつある。
革ジャンの季節までゆっくり休んでくれと思いながら、オレは馬油を擦り込んでいる。
よく耳にするガマの油とは、馬油ではないかと言われるほど医療的にも重宝されているようだ。
なぜ我が家に馬油があるのかは定かではない。
おそらくは父親が何かの折に買って来たものだろう。
封を切られる事も無く20年以上その小箱は食器棚の隅にあった。
そんな事ももはや忘れていたのだが、革ジャンの手入れをしようとあれこれ検索していた時にソイツはひょっこり顔を出して来た。
ソイツとはそう、馬油の事である。
元々ミンクオイルは持ち合わせているのだが、配合されている有機溶剤というワードに何故だか反応してしまった。
有機溶剤・・何やら怪しげなネーミングにオレは二の足を踏んだ。
天然素材なのだからやはり天然モノで手入れをした方が良いだろう・・
そうだ良いに決まっている!などと、自分勝手な思い込みからミンクオイルは避けてしまった。
そもそも、有機溶剤の何たるかを全く理解していないのだが。
そんな訳で馬油で手入れをされている方のブログを読んでみた。
情報はあっさりしていた。人肌の温もりと共に指で直接擦り込むべし!
オレにとってこれだけで十分である。
何でもそうだが、手入れとは愛情を注ぎこむ行為なのだ。
そのモノの事を思い、考え、行動を、運命さえも共にする相手に愛情を注ぐ。
笑いたい奴は笑えば良い。
今は春間近、桜の花も満開になりつつある。
革ジャンの季節までゆっくり休んでくれと思いながら、オレは馬油を擦り込んでいる。