丸イス [インテリア]
ウチにあるモノの中で50年を超えるモノがいくつかある。
そのうちの一つがスツール、いわゆる丸イスである。
オレが物心着いた頃からそのイスは存在していた。
我が家の台所兼ダイニングは土間だった。
土間といってもコンクリートが打ってあったのだが。
その土間と引き戸1枚隔てて薪風呂があった。
引き戸の前にポンと置かれた姿が、このイスの記憶の初めである。
既製品といえど、当時の木工職人による作品には何か伝わってくるものがある。
その後、土間にはフローリングが貼られ薪風呂はガスに替わった。
このイスの居場所は物置き小屋へと追いやられ今に至る。
今思うと、薪にされないで本当に良かった。
その後、父親が作業の合間に座るイスとして過ごした。
そんな父親も引退して、イスはしばらくそこに放置されていた。
ある日、カサカサに乾燥しきって白茶けたそのイスにこげ茶の塗料を塗ってみた。
中々良い雰囲気に仕上がったと、その時は思った。
が、柿渋で塗った方がもっと良かったかもと後悔している。
やはり、その時代にはその時代に合ったモノをといった時代考証が必要と実感した次第である。
そのイスは今、米ぬかによって磨きをかけられて程良く艶が出ているのだ。
そのうちの一つがスツール、いわゆる丸イスである。
オレが物心着いた頃からそのイスは存在していた。
我が家の台所兼ダイニングは土間だった。
土間といってもコンクリートが打ってあったのだが。
その土間と引き戸1枚隔てて薪風呂があった。
引き戸の前にポンと置かれた姿が、このイスの記憶の初めである。
既製品といえど、当時の木工職人による作品には何か伝わってくるものがある。
その後、土間にはフローリングが貼られ薪風呂はガスに替わった。
このイスの居場所は物置き小屋へと追いやられ今に至る。
今思うと、薪にされないで本当に良かった。
その後、父親が作業の合間に座るイスとして過ごした。
そんな父親も引退して、イスはしばらくそこに放置されていた。
ある日、カサカサに乾燥しきって白茶けたそのイスにこげ茶の塗料を塗ってみた。
中々良い雰囲気に仕上がったと、その時は思った。
が、柿渋で塗った方がもっと良かったかもと後悔している。
やはり、その時代にはその時代に合ったモノをといった時代考証が必要と実感した次第である。
そのイスは今、米ぬかによって磨きをかけられて程良く艶が出ているのだ。